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ーウィリアム・ブレイクの詩とイラストの世界ー |
見つかった男の子 The Little Boy Found |
さびしい沼地で迷子になった男の子 揺らめく光を追いかけて泣いた でも神様が傍に付き添って お父さんの姿で現れた お父さんは子どもにキスして手を引きながら お母さんのところへ連れてってくれた お母さんは悲しみで青ざめながら 谷間中あなたを探してたのよ |
女の子はライオンに導かれて両親のもとに帰ることができたが、男の子は神様に導かれて母親のもとに帰った。 イギリスの童話の著しい特徴として、子どもたちが親の家を離れて冒険の旅に出かけ、最後は不可思議な力に導かれて、再び親の家に戻ってくるというパターンがある。この詩も、そのパターンにしたがっているように見える。 |
The Little Boy Found William Blake The little boy lost in the lonely fen. Led by the wand'ring light, Began to cry; but God, ever nigh. Appear'd like his father, in white. He kissed the child, & by the hand led. And to his mother brought, Who in sorrow pale, thro' the lonely dale. Her little boy weeping sought. |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007
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