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ーウィリアム・ブレイクの詩とイラストの世界ー

 見つかった男の子 The Little Boy Found


  さびしい沼地で迷子になった男の子
  揺らめく光を追いかけて泣いた
  でも神様が傍に付き添って
  お父さんの姿で現れた

  お父さんは子どもにキスして手を引きながら
  お母さんのところへ連れてってくれた
  お母さんは悲しみで青ざめながら
  谷間中あなたを探してたのよ
  


女の子はライオンに導かれて両親のもとに帰ることができたが、男の子は神様に導かれて母親のもとに帰った。

イギリスの童話の著しい特徴として、子どもたちが親の家を離れて冒険の旅に出かけ、最後は不可思議な力に導かれて、再び親の家に戻ってくるというパターンがある。この詩も、そのパターンにしたがっているように見える。




The Little Boy Found William Blake

  The little boy lost in the lonely fen.
  Led by the wand'ring light,
  Began to cry; but God, ever nigh.
  Appear'd like his father, in white.

  He kissed the child, & by the hand led.
  And to his mother brought,
  Who in sorrow pale, thro' the lonely dale.
  Her little boy weeping sought.

  

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