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ーウィリアム・ブレイクの詩とイラストの世界ー |
愛らしいバラの木 My Pretty Rose Tree |
5月の花のなかでもとびきりの 美しい花を貰ったの でもわたしには愛らしいバラの木がある だからその花は人にあげたわ わたしはバラの木のところに戻り 朝な夕なに世話を焼いたの でもやきもち焼きのバラはそっぽを向き わたしには棘しか残らなかったの |
バラは美しい花びらとともに人を刺す棘を持っている。こんなことから、うつくしさとともに、人間をはねつける厳しさを、あわせてイメージさせる。 この詩は、バラに嫉妬の感情を投影し、その嫉妬が人に棘を向けさせるという、かなしいやり取りを描いている。 バラはここでは女性のイメージに描かれているから、このやりとりは女同士のことを歌ったものとも受け取られる。 |
My Pretty Rose Tree William Blake A flower was offerd to me; Such a flower as May never bore. But I said I've a Pretty Rose-tree! And I passed the sweet flower o'er . Then I went to my Pretty Rose-tree To tend her by day and by night. But my Rose turnd away with jealousy: And her thorns were my only delight. |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007
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