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経験の歌 -Songs of Experience

ーウィリアム・ブレイクの詩とイラストの世界ー

始まりの歌 -Introduction
大地の答 -Earth's Answer
土くれと石ころ -The Clod & the Pebble
聖なる木曜日 -Holy Thursday
煙突掃除の男の子 -The Chimney Swweper
子守の歌 -Nurse's Song
病気のバラ -The Sick Rose
ハエ -The Fly
天使 -The Angel
トラ -The Tyger
愛らしいバラの木 -My Pretty Sick Rose
ひまわり -A! Sun Flower
ユリの花 -The Lily
愛の園 -The Garden of Love
小さなヴァガボンド -The Little Vagabond
ロンドン -London
人間の抽象 -The Human Abstract
幼子の悲しみ -Infant Sorrow
毒の木 -A Poison Tree
迷える少年 -A Little Boy Lost
迷える少女 -A Little Girl Lost
ティルザへ -To Tirzah


ウィリアム・ブレイクの詩集「経験の歌」 Songs of Experience は、「無垢の歌」の姉妹編として、5年後の1794年に発表された。その際、「経験の歌」の諸編は、「無垢の歌」とともに一冊にまとめられ、題名も「無垢と経験の歌」Songs of Innocence and of Experience とされた。したがって新しい版では、「無垢の歌」が第一部、「経験の歌」が第二部という構成をとっている。

この二つの詩集が扱うのは、人生のそれぞれ異なった相である。「無垢の歌」では生まれて間もない純真な状態から、子ども時代の無邪気な遊びを経て、夜の静かさを描いたものまで、いずれも深刻な経験をする以前の、人間の無心の状態を歌っている。

それに対して「経験の歌」は、人生の中で経験を重ねるうち、人間に生じるさまざまなことがらを多面的に描いている。それらは「無垢の歌」のイメージに比べ、より暗く、陰気なものへと変わってはいるが、人を見守る詩人の眼には共通する視点がある。

それは、神や、天使や、救いといった宗教的な観念であり、ブレイクの抱いていた清教徒的な精神であったともいえる。ブレイクは人間の悲惨を描いているときにも、神による救済を決して忘れてはいないのだ。

「無垢の歌」を象徴するものが「子羊」のイメージだとすれば、「経験の歌」を象徴するものは「トラ」のイメージである。トラの力強いイメージの中に、ブレイクは創造主の偉大な意図を感ずるのである。

新しい版とするにあたり、「無垢の歌」のオリジナル作品のうち4編が経験の歌に移し変えられた。また、再版以降版を重ねるごとに、作品間の入れ替えもなされている。ここでは、1794年の版に基づいて、各作品を配列している。

なお、各作品が銅版画技法と水彩絵の具の上塗りによって作られていることは、「無垢の歌」の初版と同様である。





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